トイレの場所は衛生等で、外壁側に設置される事がどうしても多くなりがちです。ここでトイレの巾を909㍉から303㍉広げられる事をお勧め致します。
303㍉広げれば巾が1212㍉になりますから、その事によるメリットはその場所に手洗い器、化粧台は勿論、種々の収納スペース、及びカウンターも可能となりますので、此処に花などを飾る事によって心の安らぎが得られるかもしれません。当然、手摺も余裕を持って設置できます。
ではその事による問題点は何があるでしょうか?
一番目は建蔽率が挙げられますが、この点は,303㍉の部分には基礎を設けない事によって解消されます。
二番目は費用の点ですが、新築工事の場合なら工事金額はプラス10万円以下に抑える事ができるでしょう。
日本の住宅の寸法は、未だ尺貫法の名残があり3尺が909㍉の基準になっており、全ての間取りの基本がそこに行き着いてしまいます。ですから、廊下やトイレの巾も909㍉になりがちです。
そこで建蔽率などの問題で余裕が無ければ、柱一本、つまり105㍉広げる事を提案します。
たった105㍉広げるだけでも、手摺や手洗い器などの余裕ができ、まして身体に障害のある方にとってもより良い広さになります。
又、1階のトイレは階段の下に設ける事が多々ありますが、ここで意外と見落としがちなのが天井の高さです。
日本人の平均身長が欧米並みに高くなっていますので、天井が低いと圧迫感があります。
又、洋便器は清潔等を考えて是非ウォッシュレット付きをお勧め致します。快適な住生活は意外とトイレからかもしれません。
介護する人によって、段差のある箇所があると危険な目に遭う事もあります。
とりわけポーチから玄関、そしてホールまでの部分が危険です。
介護する人のそのような思いは必ず介護される人にも伝わるものです。
今の建築基準法では、どうしても地面から居室の高さの関係上、段差つまり階段等を設けなければなりません。
私たちは知らず知らずに固定観念に囚われがちです。
何も導入部分を段差等にする必要はないのです。
なだらかなスロープにする事も一つの方法ではないでしょうか。
一部分でも良いのです。
そこに居住している人の安全は介護する人、される人や妊婦、幼児等も含まれます。
長い人生で人はいつも健康で過ごせるとは限りません。病気や怪我に遭ったり年を取ったりもします。
これから家の新築をお考えの方は是非その事を考慮する事をお勧めします。